片想いのカタチ *短編集*
* * *
「花純ちゃん、ホットミルク持ってきたよ」
あの手術の日から、一週間たった。手術は無事成功した。
私は、約束通りホットミルクを作ってもらった。
「ありがと、先生」
先生にお礼を言って、ホットミルクに口をつけた。
「甘い。甘くて優しい……先生みたいなホットミルク」
「ふふ、ありがと」
先生は、そう言いながら私をみて微笑んでいる。
……いきなり先生の顔が近づいてきて、私の唇に優しいキスをおとした。