片想いのカタチ *短編集*
「じゃ、ママによろしく~!あと、颯太を頼んだ~」
そう言って、颯ちゃんママは優しい笑みをうかべた。
「はーい」
そして、私は颯ちゃんの部屋へとむかった。
――がチャッ
「颯ちゃーん、来たよ」
扉を開けると同時に、声をかけた。
「えっ?」
いきなり私が入ってきたから、颯ちゃんは少し驚いていた。
「え、あ、ごめん」
何故そんなに驚いていたのかと思ったら、颯ちゃんは着替えをしていた。
私は、ぱっと反対方向に向き直った。
「もう着たからいいよ」
「あ、うん…」
颯ちゃんのいいかんじに鍛えられていた上半身を見てドキドキした。