片想いのカタチ *短編集*
「ねぇ、ちょっとあれ翔太くんに似てない?」
私の叫び声に気づいた人たちが、少し集まってきた。
「ふー」
翔太くんは、溜息をついて頭を掻いた。
次の瞬間、いきなり翔太くんに腕を引っ張られた。そして、角を曲がった。
「しょ、翔太くん?」
突然のことに私は、困惑してただ翔太くんのことを見た。
「あーもう、黙ってろ」
そして、翔太くんの腕が私の顔のよこに置かれた。
今、私は翔太くんと壁に挟まれてる状態だ。
「翔太くんだよね?」
何だか、テレビで見る時や握手会の時とは人が違うみたい。
言葉遣いが悪くて、かなり強引。