✩Rainbow✩
*廊下*

「はぁはぁはぁ…」

走りにあまり自信がないのに走ってる自分が馬鹿みたい…。
でも、後ろから美由ⓒが

「待って…はぁ、はぁ…」


私よりも苦しそうに走ってる。


「はぁ…はぁ…はぁ」


2人でそう言って立ち止まる。

疲れ切って…。


「羽美ⓒ…」

「私…泣き虫なんだ」

「え…」

「私ね、凄く弱いの。傷付きやすいんだ。」

「羽美ⓒ…」

「だから、気にしないで」

「でも、祐己ⓚも本気じゃないと思う。」

「なんで?」

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