あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
亮我の家は複雑すぎる。
親は育児放棄。
住んでる空間さえも別々。
血の繋がりがあるとは思えない・・。
確かな揺るぎない繋がりと言えば、お金だけ。
小学4年生の知識があれば住む空間とお金さえあれば生きていける。
充分にお金の使い方を知っている年頃だから。
「立香には話したことあるじゃん・・。俺の家のこと。今、赤ちゃん生まれたとしてもあいつらが育てるなんて思えないから。」
亮我・・。
その不安な気持ちをずっと一人で抱えてたの?
だから、溜め息ばっかりついてたんだね。
ごめんね。
何も理解してあげられなくて。
いつも、理解してもらってばかりで。