あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~


イライラしながらも岬からの次の言葉を待つ。


『あれ?』

「へ?」


立香かな?

このベンチから見えるコンビニに立香に似た子が入った気がした。

いや、似た子じゃない。

立香だ。

見間違えたことないし。


『悪いけど、帰ってくれるか?』


俺はコンビニから目を離さずに言う。

岬はそんな俺に怒りを感じたのか


「まだ話終わってないじゃん。」


案の定逆ギレだ。


『はぁ。だから俺聞いただろ?まだ何かあるのかって。でも何も言わなかったのはお前だろ。』


俺もちょっとキレ気味。

本当はこんな言い方よくないんだろうけど。

話があるって言ってもそんなに大した話じゃないし。

まだ話があるって言うから聞こうとしても何も話さない。

それじゃさすがにキレる。

俺はそんなにできた人間じゃない。



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