あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~


『なんで岬が泣くんだよ。』


俺の言葉に岬は泣きだした。

言い方がきつかったのか?

でも、俺は反省できなかった。

泣いてる岬を前にしてもコンビニにいる立香に意識がいってしまう。

やっぱり俺、最低だな。


「亮我?」


立香がコンビニから出てきて近づいてきた。


『立香・・・。』


立香は泣いている岬をみて。

俺に目で合図をする。

どうしたの?

みたいな。


『俺が泣かせた・・・。』


俺にはそう答えるしかなかった。

立香は一瞬驚いた表情をみせた。

でも、すぐに穏やかな表情をして


「あたし先に行ってるから、仲直りしてきてね?」


って小声で言った。


「女の子泣かせたらダメだよ。」


とも言われた。


「亮我だけが悪いんじゃないってことは分かってるよ。」


って口パクで言う。

立香・・。

察しが良すぎ。

でも出来れば・・・・・俺を置いていかないで欲しい。




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