あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
『ただいまっ!』
勢いよく立香とちなつのいる部屋の扉を開けた。
「おかえりー。仲直りできた?」
満面の笑みで出迎えてくれる立香。
その横にはちひろが眠っているベビーベッドがあった。
『笹川さん帰った?』
笹川さんとはベビーシッターの人でちなつをみていてくれる人だ。
「悠樹が来たときに帰ってったらしいよ。」
『そっか。』
時間ギリギリだったかもなぁ。
まぁ、大丈夫かな。
『俺・・・キツイこと言っちゃった・・。』
素直に報告。
「そっか・・。岬さんはきっと亮我しか頼れる人いないんだよ。だから、なるべく優しくしてあげないと・・。」
立香って優しいよなぁ。
『でも岬は立香のこと悪く言ってたし。』
俺が言うと
「それでも、だよ。亮我まで周りの人たちみたいになって欲しくないもん。やられたらやり返すだとかはダメ。」
立香。
お前・・本当に優しすぎだから。
とんだとばっちり受けてるのにな。