あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
放課後。
「亮我!」
岬はやっぱり俺に話しかけてきた。
まぁ・・俺も話しあるからしょうがないか。
『岬・・。お願いだから近所にもう来ないで。』
めっちゃ真剣に話す。
「は?何真剣になってんの・・。意味わかんない。」
岬は岬なりに動揺しているらしい。
最初から、こんな風に真剣に話せばよかったのかもしれない。
ちょっとすかした態度だった俺。
そんなんだったからきっと、本気が伝わっていなかったんだと思う。
「そんなん頼まれても困るんだけど。道は繋がってるんだし、そんなの制限する権利ないでしょ。」
かなりイライラして怒ってる岬。
それでも俺は怒り返しちゃダメだ。
岬に本気が伝わるまでは。
立香に何かされるのだけは避けたいから。