あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~



たまにイライラする。


ちなつが夜泣きをすることに。


ちなつと過ごしてる時間に、


後々そんな自分に自己嫌悪。


小学生の俺に限界があることなんて分かってる。


でも、今は常に限界をこえないといけない。


限界を超えないと・・ちなつも俺もダメになる。


てか、俺はもうダメなのかもしれない。


いっそのこと学校もいかずにちなつを育てればうまくいくんじゃないか・・って考えたこともある。


ちなつを育ててる自分を客観的にみると笑えるんだ。


できるわけもないことをして・・。


立香にも悠樹にも迷惑かけっぱなしで。


それなのに


なんで俺だけ・・


なんで俺が・・


そんなことを考えてしまう自分がいる。


生まれたことが悔しくて、


愛してもらえない自分が嫌いで


妹の面倒さえも完璧にこなせなくて。


こんな俺がこの世にいていいんだろうかって。


むちゃくちゃに泣いてしまいたい。


叫んでしまいたい。


なのに、妙に背伸びしてる俺がそれを止めるんだ。


俺の背伸びが俺を制御する。
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