あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
そんな時思い浮かぶのが立香のこと。
立香は別に俺と同じ境遇だとかそういう訳じゃない。
でも、俺のことをとことん理解しようとしてくれる。
そんな立香の傍にいるのは心地よすぎる。
それを甘えと呼ぶのなら、俺は甘えたな自分でいたいと思ってしまう。
俺に突きつけられる現実はあまりにも重くて、支えきれる気がしない。
俺の見る未来は中学生じゃなくて高校。
実はもう、高校について考えていた。
それは、俺が大人になりたいと強く思った時から。
小学生の俺にはまだ先の未来。
でも、その未来が来た時・・動揺してしまわないように。
俺が夢をみないように。
俺の人生をちなつに捧げる覚悟がつくように。
俺は常にその未来を思い浮かべるんだ。