あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
「悠樹ー!おきろぉ!」


ジュースを買って戻ると悠樹くんがタオルを頭にのせて寝ていた。


『コーヒー買って来たよ?』


あたしは悠樹くんのコーヒーを差し出した。

・・・起きないなぁ。

どうしよう?

コーヒー頬にあててみようかな?


「のわぁっ!」


コーヒーを頬にあてると悠樹くんが飛び起きた。


「すっげぇ冷たかった・・。」

「すぐに起きねぇからだよ。立香が困るだろー。」

「りっちゃんありがとう!」


悠樹くんはあたしからコーヒーを受け取ると笑顔で頭を撫でてきた。

・・・どうしよう。

なんかドキドキするかも。


「おっ。りっちゃんはブルーベリー?俺も好き!」

『そうなんだ。おいしいよね。』


悠樹くんとの会話に異常にドキドキしてしまう。


「あっ。立香、頂戴。」

『はい。どうぞー。』


あたしは亮我くんにあたしのジュースを渡した。


「ほい。」

『ありがと。』


あたしは変わりに亮我くんコーヒーをもらった。

普通に間接キスできちゃう・・。

悠樹くんみたいにドキドキしない。

 
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