あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
ザザザーッ


「うおわ!雨降ってきやがった。」

「どーせすぐやむだろ!とりあえず避難するぞ!」


亮我くんと悠樹くんが全部荷物を持ってくれてあたしはその2人の後ろをついていった。


「ここでひとまず休憩!」


連れてこられた場所は大きい木の下。

普通なら雨が降ってくるのに降ってこない。


『ここは・・雨降らないの?』

「うん。降り始めは全然大丈夫。っていうかすぐやむ雨の時は一時的にここにくるんだ。」


そうなんだ・・。

雨はすごい勢いで降ってるけど・・でも空晴れてるっぽいしすぐやみそうだな。


「おお。見事に晴れたな。」


雨が降り始めて10分くらいで雨はやんだ。


『あっ・・。』

「りっちゃんどうした?」

『あそこ!』


あたしは前方に七色の虹を見つけた。


「すっげぇ!!」

「すげぇなぁ・・。」


悠樹くんはおおはしゃぎ。

でも亮我くんは割と落ち着いてる感じがする。

けど・・笑顔だった。

その笑顔はとても綺麗だった。

笑顔ってこういうことをいうんだろうな。

綺麗な笑顔ってこうなんだろうな・・。

そう思う笑顔だった。

あたしは・・その笑顔を崩したくないって思った。
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