あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
「今日は晴れてるなー。」


レジャーシートに寝転びながら空を見上げる亮我。

あたしはその隣で座って空を見上げた。


『そだね。』


見上げた空は広くて清々しかった。

その空を飛んでいる鳥がいつもと違ったように見えた。


「鳥ってさ、なんで飛ぶんだろうね?」

『え?』


亮我のいきなりの問いに少しビックリした。

いきなり質問をされたからビックリした・・んじゃないな。

亮我の質問の内容にビックリした。

亮我がそんなこと聞いてくるなんて思わなかったから。

あたしはなんて答えればいいんだろ。

できる限り答えてあげたい。

でも・・。

あたしが知ってる答えは・・・。


『鳥だからじゃない?』


これしかなかった。

役立たずでごめんなさい・・。


「立香、大きく括りすぎじゃね?」


亮我はそんなあたしの答えを聞いて笑った。

それから眠たそうに目を閉じた。
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