あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
◆悠樹◆
優顔
「立香、買ってきたよ。」
あたしは今ファーストフードにいる。
悠樹と2人で。
今日は・・・悠樹に別れを告げるつもりで会った。
『ありがと。』
あたしは悠樹が買いに行ってくれたレモンティーを口にふくむ。
悠樹はあたしの隣でハンバーガーを頬張ってる。
「この前は公園楽しかった?」
『うん。寝てばっかりだったけどね。』
「亮我らしいな。」
隣で微笑む悠樹。
あたしはこの人の笑顔を崩してしまうんだ。
「立香と亮我を2人にすんのはなんかちょっと嫌だったけど。」
『え?』
「ほら、俺だって男だしさ。まだ小学生のガキだけど・・。嫉妬心はあんの。でも2人なら信じられるからいいんだけどさっ!」
“信じられる”
悠樹はあたしと亮我を信じてくれてた。
なのに・・。
あたしは悠樹の信頼を裏切ったんだ。