あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
『悠樹って・・おじさんだね。』
あたしの口からこぼれた言葉。
悠樹はポカンって感じだ。
「おじさん?!」
悠樹の声が部屋に響き渡る。
あたし・・・何言ってるの?
おじさんって言いたかったわけじゃないんだけど。
『ご、ごめん。そんなことが言いたかったわけじゃなかったんだけど。』
「うん?」
おじさんって言ったのに怒らずに話を聞いてくれる悠樹。
なんでかわかんないけど・・またおじさんだって思った。
『あの、ね。あたし・・・。』
「うん。」
『亮我のこと好きかも知れない。』
「うん。」
優しい表情であたしを見つめる悠樹。
みつめてるというよりは見守ってるの方が正しいのかもしれない。
『まだはっきり好きってわかってるわけじゃないんだけど・・・。』
「そっか。」
『悠樹よりも傍にいてあげたいって思った。』
小学生のする会話じゃないのかもしれない。
でも、あたしたちはなんとなく全員がませていて。
なんとなく背伸びしていた。