あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~

「おっ。うめー!」

『よっぽそどお腹すいてたんだね・・。』

「りっちゃんのだからうまいんだよ。」


悠樹はいつの間にかあたしのことりっちゃんて呼び方に戻している。

3人で私の作ったチャーハンを食べる。

あたしの1番まともな料理・・。

今は料理練習中なんだ。

手作り料理をあまり食べたことのない亮我にできるだけ手作り料理を食べさせてあげたいって思った。

小学1年生のときに少しだけ料理作ったりするのに夢中になってたけど2年生になると飽きてやめてしまった。

でも、今度は飽きる気がしない。

誰かのために作るのって結構楽しい。

新しい料理を覚えるたびに誰かが喜んでくれる。

それが嬉しい。


「今度はあれ食べたい!」


おいしそうにチャーハンを食べる亮我が一度手を止めた。


『あれ?』

「シチュー。」

「俺も!」


亮我と悠樹はシチューが好きらしい。

しばらくはシチューの練習になりそうだな。
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