あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
「亮我遅いなー、俺見に行って来る!」
『え・・?』
悠樹はそう言って亮我の家を飛び出して行った。
亮我がコンビニに行ってからそんなにたってないけど・・。
どうしたんだろう。
そんなに亮我が心配?
そんなわけないか。
でも、何故か引き止められなかった。
なんか引き止めちゃいけない気がした。
『ん?』
悠樹が歩いて行ったほうを見ると水がポツポツと零れていた。
水?
じゃなさそう。
もしかして・・。
『涙?』
悠樹、泣いてたの?
泣いてたことをあたしに知られたくなかった?
だから・・飛び出して行ったんだ。
悠樹・・。
あたし、どうすればいい?