あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~

「亮我遅いなー、俺見に行って来る!」

『え・・?』


悠樹はそう言って亮我の家を飛び出して行った。

亮我がコンビニに行ってからそんなにたってないけど・・。

どうしたんだろう。

そんなに亮我が心配?

そんなわけないか。

でも、何故か引き止められなかった。

なんか引き止めちゃいけない気がした。


『ん?』


悠樹が歩いて行ったほうを見ると水がポツポツと零れていた。

水?

じゃなさそう。

もしかして・・。


『涙?』


悠樹、泣いてたの?

泣いてたことをあたしに知られたくなかった?

だから・・飛び出して行ったんだ。

悠樹・・。

あたし、どうすればいい?
< 83 / 215 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop