あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
『はぁ。』
どうすればいいかなんてわからない。
ただ、涙を見つめるだけ。
なんで小学生なんだろう。
そう思った。
もっと大人だったら。
もっといろんなことを経験していたら?
こんなときどうすればいいか分かったのに。
「たーだーいーまー!」
そんなことを頭の中に浮かべていると亮我の声が聞こえた。
悠樹も、帰ってきたのかな?
『おかえりー。』
あたしは玄関まで行った。
亮我の隣に悠樹はいなかった。
『悠樹は?』
コンビニの袋を提げている亮我に聞いた。
「う~ん。なんかどのジュース買うか悩んでたからもう少しかかると思う。」
ジュース?
嘘でしょ。
だって亮我のコンビニ袋の中に悠樹がいつも飲んでるコーヒー入ってるもん。