あたしをくれた貴方へ~幼い恋愛~
「立香は・・悠樹のこと好き?」
真っ直ぐにあたしを見る亮我。
小学4年生が小学3年生にする質問にしては結構ませている。
ていうか。
あたしらは何に関しても背伸びしすぎてる。
背伸びしすぎて息苦しくて。
だから背伸びした同士仲良くやっていけているのかもしれない。
『好きは好き・・。』
だけど。
恋愛対象としてじゃない。
そう言わなくても亮我はあたしの発した言葉だけで理解してくれた。
「そっか。悠樹はさ・・立香のこと好きだって。でも、友達としてじゃない。」
『うん・・。』
「でもさ、悠樹はもう立香にそのことは言わないと思う。」