FUTARI

「おい、蓮っ

 俺ら、2人で屋上行ってくんね~」

「智沙っ、あとでねーいっ」

 ・・・え、なにこれなにこれ。


「俺らは、どーします?」

 あたしの目線に合わせて膝を折って話すチャラ男

「え、えっと・・・」

 どーする?って聞かれても・・・

 年上とこんな風に話すの初めてだから

 どうすればいいのか・・・・・・

「秘密基地行くかっ!!」

「秘密基地・・ですか?」

「そっ、ま、ついてきてっ」

 ほんと、なんか、不思議な人。


「あの・・・」

「ん~?」

「結城先輩は、流奈のこと

 好きなんですか?」

 チャラ男はあたしの顔をじーっと見て言った

「好きだよ」

 とくんっ...


 やばい、なにこれ。なにこれなにこれ。


< 10 / 15 >

この作品をシェア

pagetop