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『っ・・翔哉、でもうちらは・・

 幼馴染だし、そんなのないよ?』

『・・・ざけんなっ』

 翔哉が勢いよく流奈の体を自分の体から離し

 両手で流奈の顔を包む

『・・しょーやっ・・』

 いきなり翔哉の顔が近づいてきて

 流奈と翔哉は唇を交わしていた。

『幼馴染とか関係ねーから』


「はい、カットー!」

 ざわつくスタジオ内


 ・・・たぶんそれには2つの理由が。


 一つ目は、ノーカットだったこと。

 二つ目は、寸止めのキスのはずが本当にしてしまったこと。


「楓恋ちゃんっ、ごめん、つい」

「いや、TAKAさんのせいじゃないですよ!

 私も流れでつい・・・」

 2人で目を合わせて、笑いあう

 なんか、私たち似てるなってその時思った。

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