電車で遭遇した場合。



心の中はかなり叫んで、荒れてますが、表に出すわけにはいかない。


「ありがとうございます。

…一緒なんですね!
私、明日単語テストなんですよ~。」


冷静を取り繕って答える私。
いいぞ、いいぞ!


「実は、俺たちも明日単語テストなんですよ!
なんか奇遇ですね。」


そういい、微笑んでくれたターゲット。


うわ……。
私、今死んでも後悔しないよ。


「ほんと奇遇ですね!
一週間に一回なんですけど、割と量が多くて…。」


「ふふふ。
同じ!」


今度は子供のような、無邪気な笑顔で笑ってくれた。



< 10 / 58 >

この作品をシェア

pagetop