電車で遭遇した場合。



そう思い、ちらりと賢斗を見てみると。


賢斗は微妙な顔をしてこちらを見ている。


な、なんだ?


……あっもしや!

駿くんがよくいる彼氏サンのように外で待ってると思って、風邪引かないか心配してくれてるとか!?



「賢斗……
あんたは何ていいやつなんだ……。」


「えっ
どうしたお前。
絶対勘違いし」


「ストーップ!

それ以上言わなくていいよ。
…安心して。駿くんはちゃーんとカフェで勉強してるから。」


頭いいからね、素敵でしょーっとドヤ顔を決める。


……ってあれ、賢斗、何ため息ついてるの?


(ダメだ…本当に、有名大学に受かったのが謎でしょうがない)



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