電車で遭遇した場合。



「はい、これ。」


そう、今日はバレンタインなのだよ。

駿くんと付き合ってから更なる女子力UPを目指す今年は手作りチョコマフィンを作ったのだけど…。


何故か一個多く作ってしまったんだよね、はい。


そしたら悪魔さんが、『賢斗にあげなよ~』って黒い笑みを浮かべながら言ってきて…。


黒い笑み〈 お返し



…と言うわけで今この瞬間にいたる。


「…マジでくれるの?」

「当たり前じゃないか!
毒は入ってないから安心しておくれ。」


「…ありがと。」


そういい、満面の笑みになる賢斗。
素直に喜んでくれるとはな。私も嬉しいよ~


『良かった…んですかね?』


不安そうな天使の声。

えっなんで、いいんじゃないの?



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