電車で遭遇した場合。



「俺ら…今、周りから見たらどう見えるかな。」

賢斗がふいにそんなことを口にした。


「えっ?
…仲いい友達、とか?」


「お前なぁ…。

そこは付き合ってるように見えるって…思わねえの?」


呆れ顔で言ってきますが…残念ながら。


「いや、全く。」


だって、私には駿くんがいるし……
賢斗が私と付き合うとか、こんないい男私に勿体なさすぎるよ、ねぇ。

あっ駿くんはもーっと勿体ないけどね。


運命だから仕方ないのだよ…うふふ。

はい。すみません。



「……そういう奴だよな、お前は。
この鈍感女。」


痛っ!?…と思ったらでこピンが飛んできてました。
てか、なんだよみんな鈍感ってうるさいな。


「まぁいいよ。」


「全然よくないよ!
鈍感鈍感って…みんな私をいじめてくる。

駿くんにまで言われたら…どうしよう。。。」


ズーーンと沈む私。



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