電車で遭遇した場合。


プシューっとドアが開き、賢斗を置いて急いで階段を降りる。

一階について改札の先を見ると……


カフェの窓側で勉強してる駿くんの姿が見えた。


……今日もかっこいい。
かっこよすぎる。


スキップ───いや駆け出したいのを抑えて、早歩きになる私。(駿くんがいつ気づくか分からないからね!)



駿くんを見つめながら改札に向かって急ぎ足で進んでいると、駿くんが顔をあげたので、目があった。


手を振り、荷物を片付け始める彼の行動全てが可憐というか。


私の彼氏なんだよなー♪ ふふふ…とにやけていると。


「一人でおじさんみたいにニヤニヤしてんなよ。」


後ろから追いついた、賢斗の声がする。



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