ペットの気持ち
その人は僕を抱き上げて僕の顔を見るなり寒かったでしょう?と言いながら僕を胸に抱き締めてくれた。
僕はその温もりで抵抗するのも忘れ、ただただ助かったの?僕は死ななくていいの?そんな事ばかり考えていたんだ…
人間に捕まった事をすっかり忘れてしまってたんだよね…
その人は僕の頭を撫でながら…
寒かったね。
独りぼっちで寂しかったでしょう?
お腹は?
空いて無い?
とつぶやいてずっと僕の頭を撫で続けてくれてた。僕の恐怖心を取り除くかのごとく…
大丈夫?
今から家に連れて帰ってあげるから安心してね!もう寒く無いしお腹も空かなくていいんだよ!と僕に告げてその人は歩き出した。