再愛 ーサイアイー



瑠衣の言葉が悲しくてしょうがない。



苦しいくらい痛くて、堪らない。




「ごめん、俺もうこの関係は嫌だ。」




瑠衣の弱音を聞いたのは、初めてだった。



いつも明るい瑠衣の弱音は、とても重みがあった。





「別れる、なんて言わないよね?」


藁にもすがる思いで、瑠衣に問う。



何で、私はこんなことを質問しているんだろう?




「…………。」




何も言わない瑠衣。




何で、私はこんなにも瑠衣にすがりついているんだろう?





「瑠衣……。」



「頼むから、俺のこと本気で好きになって。」




何で、こんなにも愛おしく感じるの?





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