再愛 ーサイアイー
「瑠衣、これ…」
カバンから出して、瑠衣に手渡したのは、綺麗に包装されたプレゼント。
「急にどうした?今日、なんかあったっけ?」
瑠衣が、そう思うのも当然だ。
瑠衣の誕生日は、とっくのとうにーー5月に終わっているのだから。
「遅くなったけど、誕生日プレゼントです……」
「ああ。なるほど。別に良かったのに。」
だって、どうしてもあげたかったんだもん。
瑠衣への感謝の気持ちを、形にしたかった。
「でも、ありがとうな。」
瑠衣の笑顔に、心が満たされる。
「どういたしまして。」