再愛 ーサイアイー
プルルルル
プルルルル
プルルルル
『………もしもし。』
優也くんに電話をかけてみる。
言いたいこと、全部言ってしまいたい。
「優也くん、本当に今日も部活だった?」
でも、出た言葉は、こんなちっぽけで、答えなんか、わかりきっている言葉。
『あったよ。……なんでそんなこと聞くの?』
なんで、平然と嘘をつくの?
「今日、美幸が、彼氏の家に行ったみたいだから。その彼氏もサッカー部だから、ね。」
『美幸……。その子の彼氏って?』
なんで、美幸の話題には興味あるの?
いつも、私には、全然興味なさそうなのに。