再愛 ーサイアイー
「美幸、行きたい場所あるか?」
「どこでも良いよ。瑠衣と一緒なら、どこでも良い。」
美幸の言葉は、魔法のように俺を幸せへと導く。
「じゃあ、海にでも行こうか。」
「うん。」
白い砂浜と、深い青色の海。
俺たちは、バイクで数十分はしって、近くの海に行った。
「美幸、何で夜の海は暗いんだと思う?」
「夜暗いのって、当たり前でしょ?
…あ、でも確かに影になるようなものは無いし……」
「海っていうのは、空の青色が映って、青に見えるんだよ。」
「そうなの……?」
「でも、空っていうのも、海の青色が映ってるんだって。」
「それって矛盾してるんじゃない?」