再愛 ーサイアイー



「はいっ!」




泣きながら、微笑む君が綺麗だと思った。



その笑顔が美しくて、胸が温かくなった。





「私も、瑠衣といなきゃ生きられないよ。だから、将来私をお嫁さんに貰ってください。」




お互い、顔を近付け、自然とその唇が重なった。






「ん……ふぅっ……」



美幸の中に、そっと舌を入れて絡ませる。


自然と動いてしまった舌を、離したくない。




何度も、向きを変え。



その度に見える美幸の涙に、欲情してしまう。





「は、ふっ………」




隙間から漏れる声ですら、愛おしい。



苦しいのか、俺の胸を叩くから、名残惜しいけど唇を離す。




「愛してる。」



「私も、心の底から愛してる。」






ーーークリスマスイブの夜。



深く青い海の前。



俺と彼女は、 “約束” をした。






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