再愛 ーサイアイー
「美幸が幸せでいられますように」 side瑠衣
「すー、すーー」
隣で寝ている美幸の頭を優しく撫でた。
その寝顔が可愛いくて、にやけてしまう。
「痛かった、よな……」
気絶に近い感じで、眠ってしまった美幸。
余裕なんて全く無かった。
“壊れないように優しくしてやりたい。
けど、俺しか見えないくらいめちゃくちゃにしてやりたい”
そんな、感覚だった。
美幸から言われた時は、驚いたけど、
俺だって男だから、上目遣いで抱きついてきたら、理性なんてきかない。
俺は、ずっと美幸が好きだったから、もちろん “初めて” だ。
だけど、美幸もそうだったのは、少し意外だった。
優也とあれだけ、仲が良かったのだから…
と、考えていた。