再愛 ーサイアイー

「その瞳に映らない」 side希望




新年になって、早くも1ヶ月が経とうとしている。



優也くんと付き合ってから7ヶ月。




キスどころか、手をつなぐこともない。



前は、それが辛くてたまらなかっった。




今でも、本当に彼女なのか? って思うけど



最近は、友達の時のように、まともな会話をするようになった。





「優也くん、明日はまた雪が降るかもだって。」



「そっか。また寒くなるんだな。」



「優也くんは、寒さに弱い?」



「まあな。でも、俺よりもあいつの方がーー…」



「あいつ?」



「いや、何でもねぇ。」




こうやって何気ない日常の会話の中で、気付いたことがある。





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