再愛 ーサイアイー
そんな、ある日のことだった。
何となく平和だったその日。
変わらず、美幸とお昼を食べた後、私は優也くんと話していた。
「そういえば、この前、サッカー部は練習試合だったんだって?」
「ああ。瑠衣が前半に一点入れて、俺も後半に入れたんだ。」
「サッカーの一点って貴重だよね。」
サッカー部の練習試合について2人で話している時だった。
「そういえば、あいつ来てたぞ。」
優也くんから、話を振るなんて珍しくて、聞き返した。
「美幸。わざわざ試合を見に来てた。」
「えっ……」
「そんなに、あいつが来ていることが意外か?」
「ううん。違うよ。」