再愛 ーサイアイー
時間はあっという間に過ぎ、私は視聴覚室に向かっている。
どうやら、美幸も私と瑠衣くんが話すことは知っているようで、
『何について話すの?』
と聞かれた。
どうやら、優也くんのこととは知らないらしい。
ガチャ
防音の扉を開くと、既に瑠衣くんは来ていた。
「一体、優也の何を知りたいんだ?」
素っ気ない……とまではいかないものの、明らかに美幸と対応が違う。
「ちょっと気になることがあって。」
瑠衣くんは、私の目を見ながら、真剣な様子で聞く。
「美幸と優也くんのことなんだけど」
ガタッ
私のその言葉に、瑠衣くんは過剰な反応をした。