再愛 ーサイアイー



今日は、進級祝いのデート。





瑠衣のバイクに乗った私達が向かったのは……






「海だーっ」




そう。海。




何故か、クリスマス、正月……と、お祝いデートだと、ここに来ることが定着している私達。






「瑠衣って、ここが好きなの?」



「好きだよ。」




「瑠衣が海好きなんて、初めて知ったよ。」



運動神経が良いから、泳ぐのは得意だったはずだけど。



瑠衣が海好きなんて、正直、驚きだ。





「海ってさ、青くて広くて……その中に様々な命があって。陸とは違う、別の世界があるだろ?……そう考えると、すごく綺麗に思えるんだ。」




そう言われてみると、確かに海って、自然の神秘を感じる。





「それに、俺は。」




瑠衣は、海から目を外すと、私を見る。





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