再愛 ーサイアイー
「美幸、瑠衣くんは、病院で死亡判定されたの。助からなかったの。」
希望の声が頭に響く。
「死亡、判定……」
「美幸っ。」
「いや、ゃぁああああああ!!」
私の叫び声が響いた。
「美幸、落ち着いてっ!」
私は、希望の腕を振り切った。
「瑠衣は、何処にいるのっ?!」
「……美幸。」
死んだなんて、認めたくない。
瑠衣は、約束してくれたんだ。
結婚するって言ってくれたんだ。
瑠衣が約束を破るはずがない。
あの温もりが消えるはずがない。