再愛 ーサイアイー
「……もう、会えねぇよ。」
私が取り乱している中、静かに響いた声。
声の主は、個室のドアの近くの壁に背を預けて立っていた。
「優也……」
「瑠衣は、救急車に乗った時は、既に息が無かったらしい。
救急隊員っつうのは、死亡判定する権利は無いから、そのままこの病院に運ばれたんだと。」
優也は、たんたんと話した。
「俺たちがきた時は、既に医者に死亡判定はされた後だった。
瑠衣の遺体は、そのまま霊安室に運ばれた。」
私は、ただ優也の言葉に耳を傾けていた。
「俺たちは、霊安室に運ばれるのを見たんだ。間違いなく、瑠衣は死んでた。」