再愛 ーサイアイー
校長先生の言葉で、私に視線が集まるのが嫌でもわかる。
「春休み中にバイクで車と衝突し、そのまま即死だったそうです。」
視線は消えない。
私は、視線に耐えられず、体育館を走って抜け出した。
「相川さん?!」
先生の声を無視して、走って屋上まで駆け上がった。
「どうしてなの……」
朝見たクラス分け。
私と同じクラスに瑠衣の名前が無かった。
小学校の時から、ずーっと一緒のクラスだった。
瑠衣の名前が存在しないクラスは、寂しさよりも違和感の方があった。
それからは空虚感しか感じない毎日。
ただぼーっとする日々が続いた。