再愛 ーサイアイー
「ちょっ、何で先輩が謝ってんですか。悪いのは、この女ーー
「お前ら、この後サボれるか?」
瑠衣は、後輩くん達の言葉を遮った。
「え……まあ平気っすけど。」
後輩にサボらせる先輩って、どうなのよ。
「じゃあ、屋上行くぞ。橋本、俺と相川の分の言い訳頼んだ。」
「ええっ?!……わかった。」
私は、優也に引っ張られて屋上へと向かった。
「---で、1年の間で、そんな噂が広まってるのか?」
「えっと……事故死した先輩のことですか?」
「ああ。」
優也によって屋上に連れて来られた後輩くん達は、優也と共に屋上の床に座る。
私は、みんなから離れたフェンスを背に立っていた。