再愛 ーサイアイー



「俺たち、何も知らずに城崎先輩のこと悪く言っていました。」



「噂とかを信じて、軽々しく馬鹿にしてました。」



「先輩が、こんなにも苦しい思いをしてるなんて、考えてませんでした。」




素直に謝ってくれた後輩くん達。



「ううん。結局、瑠衣を死なせた責任は私にあるから……
でも、瑠衣は、本当に温かくて優しい人だったの。そんな彼は多くの人に好かれていた。瑠衣のことは悪く言わないで。」




私は、泣きそうな後輩くん達に、声をかけた。



「その……、先輩って城崎先輩の彼女さん……ですか?」



躊躇い(ためらい) ながら聞いてきた後輩くんを見る。



< 289 / 404 >

この作品をシェア

pagetop