再愛 ーサイアイー
「うん……。この年で言うのも早いんだけど、結婚の約束もしてたの。」
「じゃあ、その指輪って……」
「うん……。高校生のくせに、婚約指輪なんて変だよね。」
「いえ……そういう意味じゃないんですけど。」
高校生のくせに、結婚の約束とかして、
いつまでも、この愛は続くと思っていた。
ーー永遠だと思っていた。
「バカだよね。永遠の愛なんて誓って。
……でもね。どんなにバカでも、私は彼を愛していたの。」
空を見上げる。
止まらない涙が、頬を濡らす。
ねぇ瑠衣、見てる?
私は、やっぱり、あなたがいない世界に耐えられそうに無いよ。
あなたの姿が見えない
あなたの声が聴こえない
あなたの表情がわからない
あなたの温もりが感じられない
あなたの---愛が、無い