再愛 ーサイアイー
「………いや、何でもねぇ。」
優也は、そのまま何も言わずに、空を見上げた。
一体何だったんだろうか?
私も、空を見上げた。
瑠衣……
私はね、今でも想ってるよ。
あなただけを愛している。
もしも願いが叶うのなら。
あなたとの未来を見たかった。
結婚して、子どもがいて、庭がある一軒家を買って……
私の誕生日に、そういう話もしたよね。
あなたがいないだけで、こんなにも未来が見えなくなるなんて、
思いもしなかった。
失ってから、こんなにも大切な存在だって気付いたよ。