再愛 ーサイアイー
「楽しかった〜♪」
ここは遊園地。
今、目の前にそびえ立つ、ジェットコースターに乗ってきたところ。
絶叫系が大好きな希望は、もう見事な、はしゃぎっぷり。
私はというと…
「もう、無理……。」
泣きそうだ。
絶叫系は疲れる。
ものすごく疲れる。
そして、怖い。
「昔っから、美幸はこういうのダメだもんな。」
瑠衣に背中を摩られながらも、私の顔は真っ青だ。
「おい橋本。美幸を休憩させてもいいか?もうダメそうだ。」
「え?あ、美幸ごめん!」
大丈夫、と言う気力もすでに無い。