再愛 ーサイアイー
「大好きだよ」 side希望
気が動転する中で、私たち4人は駅前のカフェにいた。
「……--何から、話せばいいかな。」
左隣には優也くん。
向かい側に美幸。
斜め向かいに佐川くん(サッカー部の後輩らしい) がいる。
「中学生の頃から話すね。」
そう言って、美幸は話してくれた。
お父さんのこと
お母さんのこと
優也くんとの約束と、高校で出会ったこと
精神的に疲れた中、瑠衣くんが救ってくれたこと
両親との問題の解決
瑠衣くんとの多くの思い出と、別れ
「そして今。私はここにいるの。」
美幸が話していた時間は、何時間にも思えた。
実際は数十分かもしれない。