再愛 ーサイアイー
「昔もこんなことあったよな。今でもダメなんだ?」
覚えてくれてたんだ。
前、2人で遊園地にデートしたこと…。
「……美幸、あのさ。」
優也はベンチに座ってきた。
「もしかして、「 “一条” 、ごめん。私、やっぱりダメそうだから、先に帰る。」
私は優也の言葉を遮る。
そして、まだ力が入らないけど、立ち上がった。
「バカ。そうやって、いつも強がんのも直ってない。もう少し休みめ。」
「いい。」
私は優也の言葉を言葉を断った。
「悪いんだけど、瑠衣達に先に帰るって、伝えといて。」
私は、そう言うと走った。