再愛 ーサイアイー
大きな河の、川原に広がる屋台。
「賑やかだね。」
久しぶりに、こんなに大きな夏祭りに来た気がする。
「あ、綿あめだ!」
甘いものが大好きな私は、一目散に綿あめの屋台へ。
「ちょっ、待てって。」
「はいよ、嬢ちゃん。200円な。」
「はいっ」
私が財布から200円を出そうとすると、横から伸びてきた腕。
「おじさん、200円。」
「お、彼氏さんかい?優しいねぇ。」
何故か優也が、払ってくれた。
「優也?!」
「ほら、行くぞ。」
再び手を握られる。
「お金、返すよ。」
「いい。今日は俺から誘ったんだし。」
「でも、」
「しつこい。」