再愛 ーサイアイー
優也の告白とともに、空に花火が咲く。
「………」
いきなりのことに、なんて返せばいいかわからなくて。
思わず背を向けた。
聞こえなかったフリでもしようかな、と思った。
「聞こえたんだろ?」
「な…何が?」
震える声しか出ない。
「こっち向けよ。」
優也に肩を掴まれ、体が半回転した。
「俺は、美幸のことが好きなんだ。」
多くの花火が上がる中、ハッキリと聞こえた声。
「無理だよ……」
YESでもNOでもない答え。
「何だよ、それ。」